エンディングノートの選び方・書き方 市販のノートと自由記述、どちらがいい?
エンディングノートには、項目がそろった市販のものと、自由に書くスタイルがあります。どちらがよいか迷う方に向けて、それぞれの良さと、無理なく続けられる書き方のコツ、そして市販ノートの欄には収まりにくい「想い」の残し方を、やさしくまとめました。
選び方に「正解」はない――続けやすい形がいちばん
エンディングノートは、市販のものと自由記述のどちらがよいか迷いがちですが、実は「正解」はありません。いちばん大切なのは、自分が無理なく書き続けられる形を選ぶことです。立派なノートを用意しても、書きにくければ途中で止まってしまいます。
市販のノートはあらかじめ項目が用意されていて書きやすく、自由記述は形式にとらわれず思うままに書けます。どちらにもよさがあり、両方を使い分けても構いません。この記事では、それぞれの特徴を整理したうえで、どちらの形でも残しておきたい「想い」の書き方に触れていきます。
市販のエンディングノートの良さ――項目がそろっていて書きやすい
市販のエンディングノートの良さは、何を書けばよいかがあらかじめ示されていることです。連絡先、保険や預金のこと、医療やケアの希望など、必要な項目が並んでいるので、順番に書き込んでいくだけで、ひととおりの備えが整います。
「何から手をつければいいか分からない」という方には、こうしたガイド付きの形がぴったりです。書店や文具店のほか、自治体の窓口で配っていることもあり、種類も豊富にそろっています。最初は項目の多すぎない、薄めのものから始めると、負担にならずに続けられます。
自由記述(ノートやデジタル)の良さ――自分らしく書ける
一方、自由記述の良さは、決まった枠にとらわれず、自分の言葉で自由に書けることです。市販ノートの項目には収まらない思い出や、家族へのメッセージも、思いついたままに書き残せます。手書きの文字には、その人らしさもにじみます。
使い慣れたノートでも、パソコンやスマホのメモでも構いません。デジタルなら、書き直しや追記が手軽にできるのが利点です。ただし、家族がどこにあるか分かるようにしておくことと、開くためのパスワードの扱いには、気をつけておきましょう。
書き方のコツ――全部を一度に埋めようとしない
書き方でいちばんのコツは、「全部を一度に埋めようとしない」ことです。最初から完璧を目指すと、かえって手が止まってしまいます。書けるところ、思い出せるところから、少しずつ書いていけば十分です。空欄があっても構いません。
鉛筆や消せるペンで書いておくと、気持ちが変わったときに直せて気楽です。誕生日や年の変わり目など、年に一度読み返して書き足すリズムをつくると、内容も新しく保てます。書いた場所は、信頼できる家族に伝えておきましょう。
手続きや制度のことは、専門の窓口へ
エンディングノートは、家族へ情報や気持ちを伝えるための覚え書きです。財産の分け方などを法的に残す遺言書とは役割が異なり、エンディングノートに書いただけでは、法的な効力を持つわけではありません。この違いは知っておくと安心です。
遺言や相続のことは弁護士・司法書士・税理士へ、自筆の遺言書の保管は法務省の制度の窓口へ、暮らしや介護のことはお住まいの自治体の窓口へ。本記事は一般的な情報の紹介なので、個別の手続きやご事情は、それぞれの専門の窓口で確かめてください。
想い伝で、「想い」の部分を一冊に
項目を埋める備えはエンディングノートで、家族へ伝えたい「想い」のほうは想い伝(おもいでん)で――そう役割を分けて考えると、どちらも進めやすくなります。想い伝は、いくつかの質問に答えるだけで、あなたの言葉を読みやすい一冊の本に整えるサービスです。
本になるのは、あなたが書いた言葉そのものです。市販ノートの小さな欄には収まりきらない思い出も、ここならゆっくりと残せます。まずは無料で書き始められ、書きかけはお使いの端末に自動で保存されます。
参考
この記事について
想い伝 編集チーム(株式会社狼煙)。ご家族へ想いを残したい方に向けて、終活や家族の対話にまつわる話題を、やさしい言葉でまとめています。
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