「それ、違うと思う」と言いたくなったら──記憶違いのまま残す、という選び方
話を聞いていて、自分の記憶と違うと感じることがあります。直すか、そのまま残すかは、記録の目的で決まります。訂正しない方がよい場面を、やさしくまとめました。
「それ、違うと思う」と言いたくなったら
この記事を読むと、記憶違いを直すか残すかは記録の目的で決まる、という考え方と、訂正しない方がよい場面が分かります。
話を聞いていて、自分が覚えている内容と違うと感じることがあります。これは、聞き手と話し手のどちらが正しい・正しくないという話ではありません。同じ出来事について、二人が違う記憶を持っていることは、家族に限らず、友人同士でも、きょうだい同士でも、ごく普通に起こることです。
直すか、残すかは、記録の目的で決まる
記憶違いに気づいたとき、直すべきかどうかは、その記録が何のためのものかで変わります。日付や手続きなど、事実関係そのものを確定させることが目的なら、その場で確かめ合って構いません。
一方、その人がどう覚え、どう語っているかを残すことが目的なら、語られたとおりに残すという選び方があります。この場合の価値は、外部の記録と一致しているかどうかではなく、その人自身の記憶と言葉にあります。
その場では訂正しない
話の途中で「それ、違うと思う」と挟むと、話の流れが止まってしまいます。せっかく広がりかけていた話も、そこで途切れてしまうことがあります。
記録として残すことを目的にしているなら、話の途中では訂正せず、まずは最後まで聞く、という進め方が向いています。
どうしても残したい事実は、別に併記する
確認しておきたい事実がある場合は、語られた言葉そのものを書き換えるのではなく、別の場所にメモとして併記しておく方法があります。
「本人はこう語った」という記録と、「別途確認した事実」という記録を、それぞれ別のものとして残しておけば、どちらも失わずに済みます。
書かれた名前や地名を、機械が勝手に直すことはありません
話を聞き取って想い伝(おもいでん)に書き進める場合、書かれた個人名や地名を、AIが「おそらくこちらが正しいだろう」と判断して勝手に直すことはありません。記憶違いに見える場合も、書かれたとおりに扱われます。
語られたままの言葉を残すという選び方をしたときに、途中の工程で書き換えられてしまう心配はありません。
記憶は、誰にとってもずれるもの
同じ出来事について、聞き手であるあなた自身の記憶も、時間とともにずれていくものです。話し手の記憶だけが特別にずれやすい、という話ではありません。
どちらの記憶がより正確か、という競争にする必要はありません。記録として残すときは、誰の記憶にも起こりうることとして、対等に受け止めておきましょう。
相続や医療に関わる話題は、専門の窓口へ
話を聞く中で、相続や財産の分け方、医療やケアに関する希望など、法的な判断が関わる話題が出てくることもあります。そうした事柄は、家族だけで抱え込まず、弁護士・司法書士・税理士や、お住まいの自治体・医療機関の窓口に相談しながら進めることをおすすめします。
本記事は一般的な考え方の紹介です。ご家庭の事情に応じた具体的な判断は、専門の窓口にご相談ください。
想い伝で、語られたままを一冊に
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この記事について
想い伝 編集チーム(株式会社狼煙)。ご家族へ想いを残したい方に向けて、終活や家族の対話にまつわる話題を、やさしい言葉でまとめています。
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