親の昔話・思い出を聞いて残すには 家族の対話から始める
親の昔話や思い出は、聞ける今のうちが残すチャンスです。どう切り出し、どう聞けば自然に話してくれるのか。問いかけのコツ、話しやすい雰囲気のつくり方、メモや録音での残し方を、家族の対話というかたちでやさしくまとめました。
親の昔話は「聞ける今」が残すチャンス
親の昔話や思い出を残したいなら、聞ける今のうちが、いちばんのチャンスです。「いつか聞こう」と思っているうちに、その機会を逃してしまうことは少なくありません。思い立った今日こそ、一歩を踏み出すときです。
むずかしく考える必要はありません。改まったインタビューでなくても、お茶を飲みながらの何気ない会話で十分です。親にとっては当たり前の話でも、子や孫にとっては、知らなかった宝物であることがよくあります。
問いかけは「小さな場面」から始める
聞き方のコツは、大きな質問よりも「小さな場面」から尋ねることです。「これまでの人生は?」と聞かれても答えにくいものですが、「子どもの頃、どんな遊びをしていた?」なら、すっと記憶がよみがえります。
生まれ育った町のこと、若い頃に夢中になったこと、はじめて働いた日のこと、子育てで覚えていること。具体的な場面を一つ尋ねると、そこから次々と思い出があふれてきます。古い写真やアルバムを一緒に見ながら聞くのも、よいきっかけになります。
話しやすい雰囲気をつくる――否定せず、急かさない
親が安心して話せるよう、否定せず、急かさない雰囲気をつくることが大切です。記憶があいまいでも「違うでしょ」と正したりせず、「そうだったんだね」と相づちを打ちながら、ゆっくり耳を傾けましょう。
話が行きつ戻りつしても、楽しんで聞くのがいちばんです。聞き手が興味を持ってくれていると伝わると、親もうれしくなり、自然と話しやすくなります。一度にたくさん聞こうとせず、何回かに分けて、さりげなく続けるくらいが、ちょうどよい距離感です。
残し方は、メモ・録音・写真と一緒に
聞いた話は、その場でメモを取るか、録音しておくと、あとから残しやすくなります。会話に集中したいときは、スマホの録音機能をそっと使わせてもらい、あとで文章に整える方法が手軽です。
話に出てきた写真や品物を一緒に撮っておくと、思い出がよりいきいきと残ります。日付や場所、登場する人の名前をメモに添えておくと、あとで読み返したときに、家族のだれが見ても分かる記録になります。
無理に聞き出さない――繊細な話題への心づかい
聞くときは、無理に聞き出そうとしないことも、大切な心づかいです。だれにでも、つらい記憶や、触れてほしくない話題はあります。親が話したがらないことは、そっとそのままにしておきましょう。
話したくなったときに話してもらえるよう、扉を開けて待つくらいの気持ちでいるとよいでしょう。会話の中で、体調や暮らしの心配ごとが出てきたときは、お住まいの自治体の窓口や地域包括支援センター、かかりつけの医療機関など、専門の窓口に相談すると安心です。
想い伝で、質問が「聞き役」になってくれる
「何を聞けばいいか分からない」「聞き役がうまくつとまらない」――そんなときは、想い伝(おもいでん)が役に立ちます。いくつもの質問が用意されているので、それがそのまま、親への問いかけになってくれます。
親が質問に答えていくだけで、ばらばらの思い出が、読みやすい一冊の本に整っていきます。本になるのは、答えてくれた親の言葉そのものです。家族で一緒に取り組むのにも向いています。まずは無料で書き始められ、書きかけはお使いの端末に自動で保存されます。
参考
この記事について
想い伝 編集チーム(株式会社狼煙)。ご家族へ想いを残したい方に向けて、終活や家族の対話にまつわる話題を、やさしい言葉でまとめています。
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