親の手紙・自分史を残すという方法 人生を言葉でつなぐ
親の人生や想いを、手紙や自分史というかたちで残してみませんか。形式ばらずに始められる書き方のヒントと、家族にとっての価値、そして気軽に取りかかれる方法を、やさしくまとめました。
親の人生を「言葉」で残すと、家族の宝物になる
親の人生や想いを言葉にして残すと、家族にとってかけがえのない宝物になります。写真が「その時の姿」を残すように、手紙や自分史は「その人の気持ちや歩み」を残してくれるからです。
立派な文章である必要はありません。たどたどしくても、その人らしい言葉で綴られた一文は、あとから読み返すたびに、家族の心をあたためてくれます。元気な今のうちに残しておくことに、大きな意味があります。
手紙と自分史、それぞれの良さ
残し方には、大きく「手紙」と「自分史」があります。手紙は、特定の相手へ短く気持ちを届けるのに向いています。自分史は、生まれてから今までの歩みを、ゆっくりたどっていくのに向いています。
どちらが正解ということはありません。「子どもへ一通の手紙を」と思うなら手紙から、「これまでの人生をひととおり残したい」と思うなら自分史から。気持ちにしっくりくるほうを選べば大丈夫です。両方を少しずつ進めても構いません。
うまく書こうとしないのが、いちばんのコツ
書くときのいちばんのコツは、「うまく書こうとしない」ことです。名文を目指すと、かえって手が止まってしまいます。話しかけるように、思い出した順に書いていくくらいでちょうどよいのです。
書き出しに迷ったら、「あなたへ」と宛先を決めてみてください。誰に向けて書くかが決まると、不思議と言葉が出てきます。一日五分、一文だけでも構いません。少しずつ書きためていくうちに、いつのまにか一冊分の想いがたまっていきます。
ひとつの場面から始めると、想いはよく伝わる
想いをよく伝えるコツは、人生の大きな出来事よりも、「ひとつの場面」から書き始めることです。意外にも、何気ない一日の記憶のほうが、その人らしさや気持ちが、いきいきと伝わります。
たとえば、子どもと過ごした朝の食卓、若い頃に通った道、はじめて家族で出かけた旅行。小さな場面をひとつ思い出して書いてみると、そこからつながる記憶や気持ちが、自然とあふれてきます。年表を埋めるより、ずっと楽しく続けられます。
家族から「聞いておく」という残し方もある
「自分で書くのは気が進まない」という親には、家族が「聞いておく」という残し方もあります。子どもや孫が問いかけ、その答えを書きとめていく――いわば、家族で作る自分史です。
問いかけられると、自分からは書きにくかった思い出も、自然と言葉になりやすいものです。聞く側にとっても、知らなかった親の一面に出会える、かけがえのない時間になります。会話を録っておき、あとから文章に整えるのもよい方法です。
想い伝で、質問に答えるだけで一冊に
「何から書けばよいか分からない」「問いかけ役がいない」――そんなときに役立つのが、想い伝(おもいでん)です。いくつかの質問に答えていくだけで、ばらばらの記憶が、読みやすい一冊の本に整っていきます。
本になるのは、答えてくれた本人の言葉そのものです。ない出来事を作り足さないよう努めています(仕上がりはプレビューや完成後にご確認ください)。質問が問いかけ役になってくれるので、一人でも、家族と一緒でも書き進められます。まずは無料で始められ、書きかけはお使いの端末に自動で保存されます。
参考
この記事について
想い伝 編集チーム(株式会社狼煙)。ご家族へ想いを残したい方に向けて、終活や家族の対話にまつわる話題を、やさしい言葉でまとめています。
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