親が元気なうちに聞いておきたいこと チェックリストで備える
いざというとき、「聞いておけばよかった」と悔やむ前に。親が元気な今のうちに確かめておきたいことを、暮らしとお金・医療やケアの希望・大切な人やモノの三つに分けて、チェックリストの形でやさしくまとめました。
「元気なうち」がいちばん聞きやすい
親に聞いておきたいことは、元気な今のうちに尋ねるのがいちばんです。差し迫ってからでは、落ち着いて聞く余裕がなくなり、本人もゆっくり答えにくくなります。何ごともないうちにこそ、気軽に話しておく好機です。
「縁起でもない」と構えず、家族の安心のための確認として、さりげなく聞いておきましょう。この記事では、聞いておきたいことを三つのチェックリストに分けて紹介します。一度に全部でなく、話の流れに合わせて、少しずつ確かめていけば十分です。
チェックリスト① 暮らしとお金の「在りか」
まず確かめておきたいのは、暮らしとお金にまつわる情報の「在りか」です。金額の多い少ないではなく、「どこに何があるか」が家族に分かることが、いざというときの助けになります。
・預金している銀行や口座(通帳・印鑑のしまい場所) ・加入している保険や年金の種類 ・不動産や大切な品物、貸し借りがあればその相手 ・毎月の支払いや、契約しているサービス ・スマホやパソコンの開き方(暗証番号のありか)
すべてを一度に聞き出す必要はありません。「もしものとき、私たちが困らないように」と理由を添えて、少しずつ教えてもらいましょう。
チェックリスト② 医療やケアの希望
次に確かめておきたいのが、医療やケア、これからの暮らしについての希望です。本人の思いを伝えにくくなったときに、家族が迷わずにすむよう、元気な今のうちに聞いておきます。
・かかりつけの医療機関や、飲んでいる薬 ・手助けが必要になったとき、どこで、誰と暮らしたいか ・もしものとき、どんなふうに過ごしたいか ・お墓や供養について望むこと ・もしものときに連絡してほしい人
希望は変わって構わないものです。「今の気持ちでいいよ」と伝えて、折にふれて聞き直すくらいの構えでいると、本人も話しやすくなります。
チェックリスト③ 大切な人・モノ・思い出
三つめは、手続きには表れない、大切な人やモノ、そして思い出についてです。事務的な情報だけでなく、こうした「心の引き継ぎ」こそ、あとから家族の宝物になります。
・親しくしている友人や、お世話になっている人の連絡先 ・大切にしている品物と、それにまつわる思い出 ・家族に伝えておきたい人生の出来事 ・好きだったこと、誇りに思っていること ・家族へ伝えたい、ありがとうの気持ち
こうした話は、聞く側にとっても、知らなかった親の一面に出会えるかけがえのない時間になります。古い写真やアルバムを一緒に見ながら尋ねると、思い出が自然とあふれてきます。
聞き方のコツと、専門の窓口
聞くときのコツは、問い詰めるように一度に聞き出さず、会話の中でさりげなく尋ねることです。本人が話したがらないことは、無理に踏み込まず、そっとそのままにしておく心づかいも大切です。
話の中で、相続や遺言、介護制度といった専門的なことが出てきたら、その場で判断せず、専門の窓口に相談しましょう。相続や遺言は弁護士・司法書士・税理士へ、介護や暮らしのことはお住まいの自治体の窓口や地域包括支援センターへ、体調のことはかかりつけの医療機関へ。本記事は一般的な情報の紹介なので、個別のご事情はそれぞれの窓口で確かめてください。
想い伝で、聞いた答えを一冊に残す
聞いた答えや思い出を、その場かぎりにせず一冊に残しておくと、家族にとってかけがえのない宝物になります。とはいえ「何から聞けばいいか分からない」もの。そんなときに役立つのが、想い伝(おもいでん)です。
いくつもの質問が用意されているので、それがそのまま親への問いかけになってくれます。親が答えていくだけで、ばらばらの記憶が読みやすい一冊の本に整い、本になるのは答えてくれた親の言葉そのものです。家族で一緒に取り組むのにも向いています。まずは無料で書き始められ、書きかけはお使いの端末に自動で保存されます。
参考
この記事について
想い伝 編集チーム(株式会社狼煙)。ご家族へ想いを残したい方に向けて、終活や家族の対話にまつわる話題を、やさしい言葉でまとめています。
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