終活の「家族会議」の開き方 どう切り出し、何を話すか
終活は一人で抱えるより、家族で話し合えると安心です。とはいえ、どう切り出せばよいか迷うもの。重く構えずに家族会議を開くタイミング、切り出し方、話しておきたいことを、やさしくまとめました。
家族会議は「重く構えない」ところから
終活の家族会議は、重く構えないことがいちばんの始め方です。「会議」というと身構えてしまいますが、その中身は、これからのことを家族で分かち合うための、ふだんの延長の話し合いです。あらたまった場を用意しなくても構いません。
大切なのは、結論を出すことより、まず気持ちや希望を出し合うことです。一度ですべてを決めようとせず、折にふれて少しずつ話題にしていく――そんなゆるやかな会議のほうが、長く続き、家族の本音も出やすくなります。
いつ・どこで開く?――集まりやすい機会を生かす
家族会議を開くなら、もともと家族が集まりやすい機会を生かすのがおすすめです。お盆や年末年始、誰かの誕生日など、自然と顔を合わせるときなら、わざわざ呼び出す気づまりもありません。
遠くに住む家族がいるなら、電話やビデオ通話を使えば、離れていても一緒に話せます。かしこまった席より、お茶を飲みながらの和やかな雰囲気のほうが、本音は出やすいものです。全員がそろわなくても、話せる人から少しずつ始めて構いません。
どう切り出す?――まず自分のことから話す
切り出し方に迷ったら、親に問いかけるより先に、まず自分のことから話し始めるのがコツです。「最近、自分の終活を考えていてね」と自分を主語にすると、相手を急かす印象にならず、自然に話を向けられます。
テレビや新聞の話題、知人の経験などをきっかけにするのも、角の立たない切り出し方です。いきなり財産や“もしものとき”の話から入ると、相手が身構えてしまうこともあります。「あなたのことが心配だから」ではなく、「家族みんなで安心して過ごしたいから」と伝えると、相手も受け取りやすくなります。
何を話す?――暮らし・お金の在りか・もしもの希望
家族会議で話しておきたいことは、大きく三つあります。「これからどう暮らしたいか」「お金や大切なものがどこにあるか」、そして「もしものときにどうしてほしいか」です。最初から全部でなく、話しやすいところから一つずつで構いません。
暮らしの希望は、どこで誰と過ごしたいか、手助けが必要になったらどうしたいか。お金の話は、金額より先に「どこに何があるか」という在りかの共有から。もしものときの希望は、望む医療やケア、お墓や供養のことなどです。
どれも、本人の気持ちが何より大切です。家族の考えを押しつけず、本人の希望をまず聞く。そのうえで、家族として手伝えること・難しいことを、率直に話し合っておくと、いざというとき慌てずにすみます。
もめないための心がけと、専門の窓口
家族会議をもめごとにしないコツは、その場で結論を急がないことです。意見が分かれても、無理にまとめようとせず、「今日は気持ちを聞けてよかった」くらいの着地でも十分です。時間をかけて、何度も話していけばよいのです。
話の中で、相続や遺言、税金、介護制度といった専門的なことが出てきたら、その場で判断せず、専門の窓口に相談しましょう。相続や遺言は弁護士・司法書士・税理士へ、介護や暮らしの相談はお住まいの自治体の窓口や地域包括支援センターへ。本記事は一般的な情報の紹介なので、個別の手続きやご事情は、それぞれの専門の窓口で確かめてください。
想い伝で、話したことを「言葉」にして残す
家族会議で話したことや、そこで伝え合った気持ちは、その場かぎりにせず、言葉にして残しておくと、あとあとの支えになります。想い伝(おもいでん)は、いくつかの質問に答えるだけで、あなたの言葉を読みやすい一冊の本に整えるサービスです。
本になるのは、あなたが書いた言葉そのものです。会議では言いそびれた「ありがとう」も、ここならゆっくり綴れます。家族で一緒に書き進めるのにも向いています。まずは無料で書き始められ、書きかけはお使いの端末に自動で保存されます。
参考
この記事について
想い伝 編集チーム(株式会社狼煙)。ご家族へ想いを残したい方に向けて、終活や家族の対話にまつわる話題を、やさしい言葉でまとめています。
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