親に断られたら──引き際と、出直し方
話を聞かせてほしいとお願いして、断られることがあります。断られたのは拒絶ではなく、入口の言い方だったかもしれません。引くべき時と、出直す時の言い換えを、やさしくまとめました。
断られたのは、拒絶ではないかもしれません
この記事を読むと、断られたのは拒絶ではなく「入口の言い方」だったかもしれない、という見方と、引くべき時・出直す時の言い換えが分かります。
話を聞かせてほしいとお願いして、断られることは珍しくありません。断られたからといって、頼み方が悪かった、諦めるしかない、と結論づける必要はありません。多くの場合、断られた理由は、お願いした側の落ち度というより、話の切り出し方そのものにあります。
「終活」という入口が、身構えさせることがある
「終活」「人生の記録」といった言葉を入口にして話を聞こうとすると、人生の締めくくりを連想させてしまい、身構えられてしまうことがあります。頼んだ側にそのつもりがなくても、聞かれた側にはそう響いてしまうことがあるのです。
断られた理由が、話す内容そのものへの抵抗ではなく、この「入口の響き」にある場合、切り出し方を変えるだけで、話しやすさが大きく変わることがあります。
言い換えて、出直す
「終活」「これまでの人生を振り返って」という締めくくりの響きから、「知りたい」という響きへ言い換えてみましょう。例えば「あなたの若い頃の話を聞きたい」「家族の記録として残したい」といった言い方です。
同じ内容を聞くのでも、締めくくりの響きより、知りたいという響きのほうが、答えやすいと感じてもらえることがあります。切り出し方を変えて、あらためて誘ってみるのも一つの手です。
その場では重ねない
一度断られたら、その場でさらにお願いを重ねるのは避けましょう。時間をおいて、別の日にあらためて声をかけるほうが、うまくいきやすいことがあります。
断られた直後は、聞く側も答える側も、少し身構えた状態です。いったん間を置くことで、次に話すときの空気が変わります。
引き際──二度断られたら、題材を変える
言い換えて出直しても、二度断られたら、同じ題材を続けて持ち出すのはやめましょう。別の話題に切り替えるか、しばらく間をおくのが引き際です。
相手が触れたくなさそうな話題には、無理に踏み込みません。断ること自体を、一つの答えとして尊重しましょう。
本人が決めること
最終的に、話すかどうか、書き残すかどうかを決めるのは本人です。書かないという選択も、尊重されるべき答えの一つです。
頼む側の理由づけを「あなたのため」に置かないようにしましょう。決めるのは本人だ、という前提に立つことが、良い関係を保つ土台になります。
相続や医療に関わる話題は、専門の窓口へ
話を聞く中で、相続や財産の分け方、医療やケアに関する希望など、法的な判断が関わる話題が出てくることもあります。そうした事柄は、家族だけで抱え込まず、弁護士・司法書士・税理士や、お住まいの自治体・医療機関の窓口に相談しながら進めることをおすすめします。
本記事は一般的な考え方の紹介です。ご家庭の事情に応じた具体的な判断は、専門の窓口にご相談ください。
想い伝で、聞けた分から書き進める
話を聞けたところから、想い伝(おもいでん)で一冊の本に整えていくこともできます。いくつかの質問に答えていくだけで、聞き取った言葉が読みやすい一冊にまとまっていきます。
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この記事について
想い伝 編集チーム(株式会社狼煙)。ご家族へ想いを残したい方に向けて、終活や家族の対話にまつわる話題を、やさしい言葉でまとめています。
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