介護をしながら、親の言葉をどう残す? 短い時間でできる3つのやり方
介護をしていると、想いを言葉にして残す時間はなかなか取れません。それでも、短い時間で、その場で、あとから形にすれば残せます。介護の合間にできる、無理のない残し方をやさしくまとめました。
介護をしながらでも、親の言葉は残せる?
この記事を読むと、介護の合間でも親の言葉を残せるという考え方と、短い時間でできる3つのやり方が分かります。結論から言うと、残せます。まとまった時間を確保する必要はなく、「短い時間で・その場で・あとから形にする」の3段で進めれば、介護の日々の中でも無理なく続けられます。
介護をしていると、一日の多くの時間が世話や手続きに使われ、「ゆっくり話を聞く」という時間はどうしても後回しになりがちです。けれど、想いを残すことは、まとまった時間がなければできないものではありません。
大切なのは、一度に多くを聞き出そうとしないことです。介護は毎日続きます。その毎日の中に、想いを残す小さな習慣をひとつ組み込んでおくだけで、気づけばまとまった量の言葉が積み重なっていきます。
忙しい合間に、何分あればできる?
答えは、数分です。介護の合間にできるのは、長い聞き取りではなく、短い会話の積み重ねです。食事の支度をしながら、着替えを手伝いながら、送り迎えの車の中で――ふだんの動作のついでに交わす、ひとことのやり取りで十分です。
「今日は何を話したか」を毎回覚えておく必要もありません。心に残ったひとことがあれば、その日のうちにメモしておく。それだけで、積み重なれば十分な記録になります。完璧な聞き取りを目指すと、かえって続かなくなります。
話しかけるタイミングにも、決まりはありません。体調のよい時間帯、話しやすそうなときを見計らって、無理に話を引き出そうとしないことも、長く続けるための工夫のひとつです。
「その場で」残すには、どうすればいい?
その場で残す一番手軽な方法は、スマートフォンのメモ機能や音声メモを使うことです。話を聞きながらノートとペンを用意するのは、介護の合間では現実的でないことが多いものです。手元のスマートフォンに、聞いた言葉をそのまま短く打ち込む、あるいは音声で録っておくほうが、続けやすくなります。
録音する場合は、必ず本人に一声かけてから始めましょう。「今の話、忘れたくないから録っておいていい?」というひとことがあるだけで、話す側の安心感が変わります。
メモは短くて構いません。聞いた言葉をそのまま書き留めておけば、あとから読み返したときに、その場の様子まで思い出せることがよくあります。
あとからどうやって一冊の形にする?
その場その場で残した短い言葉やメモは、あとからまとめて一冊の形に整えることができます。想い伝(おもいでん)は、いくつかの質問に答えるだけで、あなたが残した言葉を読みやすい一冊の本に整えるサービスです。本になるのは、あなたが書いた言葉そのものです。
まずは無料で書き始められます。書きかけの内容はお使いの端末に自動で保存されるので、介護の合間に少しずつ、思い出したときに続きを書き足していくことができます。仕上がった一冊は、印刷できるPDFとして受け取れます。
溜めておいたメモや録音した言葉を、まとまった時間が取れたときに質問に沿って書き写していく、という進め方もできます。一度にすべてを終わらせようとせず、進められるところから始めて構いません。
続けるコツと、専門の窓口について
続けるコツは、「今日はここまで」で区切りをつけることです。介護は長く続くことがあります。想いを残す作業まで完璧を求めると、負担が増えてしまいます。少しずつ、できた分だけで十分だと考えておきましょう。
介護の制度や利用できるサービスについては、法律や個別の事情が関わるため、本記事では一般的な考え方の紹介にとどめています。詳しくは、お住まいの自治体の窓口や地域包括支援センター、かかりつけの医療機関にご相談ください。
介護をしながら想いを残す作業は、家族の誰か一人が抱え込むものではありません。きょうだいや親戚と分担しながら、無理のない範囲で続けていく形でも構いません。
この記事について
想い伝 編集チーム(株式会社狼煙)。ご家族へ想いを残したい方に向けて、終活や家族の対話にまつわる話題を、やさしい言葉でまとめています。
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